yuitamura

大学3年、休学中にデンマークで考えたこと。

2019/05/02

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平成から、令和に

 

新しい元号が発表されたのは、まだデンマークにいた時のこと

そのニュースを見て

なんだか遠くの自国が愛おしくなったのを、覚えている

 

デンマーク人の友人に

見て、日本の新しい時代の名前なのよ!と、うきうきで報告したのだけど

へえ、なんて意味?ふーん、あまり興味そそられないなあ

という、塩対応

 

今思うと、そうか、デンマークには元号という概念がない

 

当事者以外は

日常がただ、線として刻まれていくだけ、というところだけど

 

時代が区切られることで

こういう、時代と時代の間にいるという、不思議な感覚とか

お祝いムードの中で、新しく、清々しい気持ちで朝を迎えることは

想像していた以上に良いね

 

 

日本に帰ってきて、最初の方は

今まで水を溜めてきたバケツが、ひっくり返ってしまい

すでに、いろんな事があった

 

留学は、行って終わりではなくて

そこでの思考や、やっとの思いで染み付いた習慣のようなものを背負って

自分の場所へ帰ったあとも、やっぱり、続いていく

 

 

最近は、留学中に読めなくてうずうずしていた

日本語の小説や雑誌、あらゆる本を、貪るように

毎日毎日読んでいる

 

ひとつめの学校でお世話になったある日本人の女性の

素敵な、デンマーク人ボーイフレンドからお勧めされた

村上春樹ねじまき鳥クロニクル

 

ふたつめの学校の集会で観たドキュメンタリーで知った、

エレナ・フェッランテの、ナポリ物語

 

あとは、谷川俊太郎の詩集、

デンマーククリスチャニアについての本、

アガサクリスティーアクロイド殺人事件、など

 

気持ちの動きによって

読む本を変えて、続けて何時間も読んだりするので

手当たり次第、同時進行で読んでしまうのだ

そんなように、日々を過ごしている

 

令和のはじまり、

今年は日本で過ごせなかった、お正月のような

特有の、浮き足立ったムードを存分に楽しみつつ