yuitamura

大学3年、休学中にデンマークで考えたこと。

2019/03/24

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時が過ぎるのは早いもので

 

目まぐるしく、自分なりに

必死に日々を追っている間に

今だったはずの時間が、じわじわと

過去になっていて

 

8ヶ月前、日本から飛び出すまでは

ただただ遠いだけだった、デンマークから

去るときが、もう直ぐそこに近づいている

 

ほんとうに、時よ止まれ、と思わずにはいられない

まだまだ、足りないのよ

もっと知りたいし、自分にしっかり同化させたい

環境が変わっても、ぶれずに

吸収したものを、自分に纏っていたいから

 

周りの目を気にしない、

友人の言葉を借りると ’鈍感力’ がある、デンマークの人々

人の目線を気にせず

自分の意思を、清々しく、尊重する

 

困った人がいれば必ず手を貸すし

見知らぬ人でも、目が合えば柔らかく笑顔をくれる

シャイだけれど、お酒が入るとびっくりするくらい、オープンになる

そして一旦、懐に入ってしまえば

全力で心を開いてくれる

 

親しい人と一緒に過ごす今この瞬間を

何よりも、大切にする

そういう、温かいエネルギーで生きている

 

これが、温度を持った経験を通じて

わたしに染み込んでくれた、

デンマークの表象

 

 

一方で

色の違う、ふたつのホイスコーレに

渡り住む中で、分かったこともある

 

幸せの国、デンマークと呼ばれるここは

確かに、温かい文化も

恣意的で自由な生活ができる、恵まれた環境も、ある

日本で読んだ本に書いてあった、その通りだと、痛感してきた

 

けれど

そんな国で育ってきたからこそ

思い悩む若者を目にしてきたのも事実

 

人生を自分の自由な意思で

選択をできる環境にいるからこそ

社会へ出るモチベーションに悩んだり

シビアな未来を拒み、将来が霧に包まれるような不安を抱える

 

大学の図書館でデンマークについての本を読んでいただけだったならば

少しも想像しなかったことだ

 

今年も、幸福度世界2位に輝いたデンマークだけれど

その大きな事実に内包されている

隠れてしまいがちな、小さい事実を見つけられたことは

とても、意味がある

 

あたりまえ、とされる事実を

反対の立場からも考える

小さな事実をすくい上げる

 

そういう想像力は

卓上の作業からではなく

経験の中から生まれることなのだろうね

 

経験する、思考する

その繰り返し

 

そうやって

経験を糧にして

深い思考力と、広い視野をもつ

そういう風に、なりたい