yuitamura

大学3年、休学中にデンマークで考えたこと。

2018/11/08

 

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わたしはここに来てから、サイクリングの授業をずっと、取りつづけている

はじめてサイクリングをしたとき、どこまでもつづく、緑の丘と、ふかぶかと木々が生い茂る森と、さわやかな海と、当たり前のようにそこにいるウシやヒツジなどの動物たち、あとは上を向いたススキのようなものが延々とつづく道なんかに、感極まった

自転車で近くの古城にも行ったし、緑のトンネルも抜けたし、海辺も走った

どこを切りとっても絵葉書にできそうだなあ、と、毎度静かに感動する

 

サイクリングをしながら、そこに暮らす人たちの生活を想像することも、とても好きだ

たとえば、海辺にはかならずといっていいほど、海を眺めるための2、3人掛けのベンチが、ぽつんと、そこにある

きっと、人びとにとってそのベンチは、座っておしゃべりしたり、もしくは何もしないでいる、日常なかの余白なのだろうな

何もしない時間、一日の儀式的な流れをいったんとめて、空気をいれる時間

たぶん、彼らの中には、無意識かもしれないが、そういう時間を大切にする文化がある

そういう時間のある生活を、わたしも取りいれて帰りたいなと、心のなかでひとり頷く

少しだけ、新しい私で帰りたい、というのは、毎日小さく思っていることだ

 

ところで、最近の景色は、もったいないくらいに、とんでもなくきれいだ

あふれんばかりの色を取りこんで、視覚を楽しませてくれる

緑の豊かな8月から、ずいぶんと、景色が変化したんだなあ

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緑といえば、こちらの緑はほんとうにきれいな緑色をしている

カンバスの上で、みどり、むらさき、あお、きいろなんかを絶妙に混ぜたような、現実離れした、うつくしい色

持って帰ってしまいたい色だ、と思うけど、ここにあるからいいんだろうな