yuitamura

大学3年、休学中にデンマークで考えたこと。

2018/11/22

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前回から、すこし間が空いてしまった

デンマークの、今わたしがいる場所では

もう雪が降るのを待つばかり、と言わんばかりの寒さ

白い起毛の、もこもことしたフリースが、室内でも手放せなくなっている

 

3日前まで、オランダのアムステルダムに、行っていた

実は、人生ではじめての一人旅だった

 

とはいうものの、正確にいえば友人と目的地まで行ったり、

同じ場所に滞在したりしたので、

完璧にひとりではなかったのだけれど

 

ほとんどのことをひとりで対処して、

何処へいくか、何をみるか、

みんなひとりで考えて、歩いて、

これは、一人旅デビューといってもいいものだな、とひとりで納得したのだった

 

アムステルダムの街は、月並みな言葉になるけれど、ほんとうに美しかった

水路にはさまざまな船が浮かび、

きちんと整列した、ブラウンのグラデーションのような建物が並ぶ

 

街灯ひとつをとっても、細かい細工がしてあり、ブラウンのそれはつるつる光って

夜になると街を暖かい色で、照らしていた

 

トラムに乗り、最初の目的地である国立美術館にむかったとき

窓から見える街並みに、ほくほくと気持ちが高まったのが、忘れられない

 

運河沿いを散歩すると

感動ともいえそうな気持ちと一緒になって、気のせいかもしれないけれど

自分の肌にすっと馴染むような感覚がして

 

ステレオタイプかもしれない風景を、いざ肌身で感じてみることは

驚くほどに、いいものなのかもね

 

こうやって、頭の中に文字として記憶されていた場所が、温度をもつのだな

と知る

 

3つの美術館を巡り、運河沿いの地区を歩く

アンティークのお店やカフェ、ブティックに混じって

ちいさなギャラリーがいくつも点在していた

 

素敵な場所に全部立ち寄っていたら

寿命が尽きてしまいそうだな、と、ふっと考えてしまったくらい

それはもう沢山

 

事前に調べていた場所はほとんど行くことができたし

じぶんのアンテナが素敵な場所に導いてくれるようなことが何度か、あった

 

自分のサイズにぴったりな、古着のパンツとスカートを見つけ

ずっと探していたような色形の、ビンテージのワンピースにも出会い

偶然見つけたデルフト焼お店では、ちいさなタイルを、

蚤の市では、人の良さそうなご夫婦からアンティークのロウソク立てを買い

 

街並みや空間と同じように、すてきなモノにも巡り合えた

 

友人は、旅先では建築物と街並みに傾注するようだった

きっとわたしは、旅先で出会う、モノに対して、特別な感情をもっているのだな

と感じた旅だった